「FreshdeskとFreshserviceって何が違うの?」「自社にはどちらを導入すべき?」と悩んだことはありませんか?
FreshdeskとFreshserviceは、どちらもFreshworks社が提供するクラウド型のサポートツールですが、用途や対象部門、機能面に明確な違いがあります。
名前が似ているため混同されがちですが、ツール選定を誤ると「必要な機能が足りない」「過剰な機能にコストがかかる」といった導入ミスにつながりかねません。
この記事では、FreshdeskとFreshserviceの違いをわかりやすく整理し、自社の業務に最適なツールはどちらか判断できるようになることを目的に、まずはどちらのツールでも行えることを説明したうえで、両者の違いをご紹介します。
さらに、それぞれのツールが持つ特長や注意点などもあわせて紹介しますので、導入前の判断材料としてぜひご活用ください。
目次
FreshdeskとFreshserviceに違いはある?
FreshdeskとFreshserviceは、カ[1] スタマーエンゲージメントソフトウェアを提供するインド発の企業・Freshworksから提供されているソリューションで、世界中で多くの企業に利用されています。
FreshdeskとFreshserviceは、どちらも問い合わせ対応を効率化させる機能を持つ製品ですが、両者に違いがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
FreshdeskとFreshserviceは、用途や対象となるユーザーが異なるため、利用の際は目的に合わせて適切な製品を選ぶことが大切です。 両者の違いについて述べる前に、まずはFreshdeskとFreshserviceそれぞれの用途や機能、利用に適した企業などをご紹介します。
Freshdeskとは
Freshdeskは、世界でも使いやすさNo.1の評価を受けるヘルプデスク・問い合わせ管理ツールで、約50,000社が利用しています。
参照:Freshdesk
法人向けITレビュープラットフォームを運営するG2 Crowd Inc.によるレビューサイト「G2 Crowd」では、2022年のベストソフトウェア賞も受賞しています。
参照:Best Software Products for 2022|G2
Freshdeskの用途や機能、利用がおすすめの企業は次のとおりです。
Freshdeskの用途
Freshdeskは、顧客からの問い合わせ対応を効率化する際に用いるツールです。
例えば、顧客からの問い合わせが増えてしまい対応が追いつかなかったり、チームで問い合わせ対応の分担がうまくいかなかったりすることで、社内のヘルプデスク業務の効率が低下しているケースなどにおいて、Freshdeskを活用できます。
Freshdeskの機能
Freshdeskは、顧客からの問い合わせ管理や問い合わせ対応をサポートする機能が豊富にそろっています。以下でご紹介する機能によって、ユーザーは顧客とのコミュニケーションをよりスムーズに行えるようになり、業務効率化や顧客満足度の向上といった効果を得られるでしょう。
マルチチャネルからの問い合わせサポート
Freshdeskでは、複数チャネルから送られる顧客の問い合わせを一元管理できます。
例えば、コーポレートサイトの問い合わせフォームや電話、メール、LINE公式アカウント、X、Facebookなどさまざまなチャネルを通じて問い合わせを受け付けている場合、問い合わせ管理が煩雑化し対応漏れが生じることがあります。
Freshdeskを活用し、さまざまなチャネルから届く問い合わせを1つのツール内で管理できるようになることで、問い合わせ管理にかかる手間を減らし、漏れなく適切に問い合わせ対応を行えるようになるでしょう。
【管理できるチャネル一覧】
- フォーム
- メール
- 電話
- Slack
- Microsoft Teams
- X(旧Twitter)
- LINE
- API接続
- チャットボット ※
※チャットボットを利用する場合は、別途Freshchatを購入する必要があります。
過去のデータを活用したFAQ、カスタマーポータルの作成
Freshdeskでは、これまでに届いた問い合わせ内容をもとに、FAQやカスタマーポータル、チャットボット※などを作成できます。
問い合わせ対応を日々行っていると、顧客から同じような問い合わせが複数届き、同様の回答を繰り返し送信することで、業務効率が低下してしまうことがあります。
顧客からよく届く質問をFAQやカスタマーポータル、チャットボットといったコンテンツにまとめることで、顧客がサポート窓口へ問い合わせる前に、顧客が自らFAQなどを閲覧して知りたい内容がないかを探せるようになるため、ヘルプデスクに届く問い合わせの件数を減らせるでしょう。
※チャットボットを利用する場合は、別途Freshchatを購入する必要があります。
問い合わせの自動タスク化
社内に届いた問い合わせは、Freshdeskが自動でタスク化し、チームで対応できます。
一般的な方法では、管理シート上にタスクをまとめ、担当者を割り振るなどの方法が挙げられ、タスクの漏れが生じたり、誰がどの問い合わせに対応しているのかがリアルタイムで把握しづらかったりするという課題が生じます。
Freshdeskでは、問い合わせにおけるやり取りを自動でタスク化し、担当者やグループごとに割り当てられるため、チームや組織で対応することでタスク化の抜け漏れを防げます。また、あらゆる問い合わせに迅速に対応しやすくなるため、対応品質の向上にもつながるでしょう。
カスタマイズ可能な分析機能
Freshdeskは、豊富な分析機能を備えています。問い合わせ対応時間の自動計測やレポート抽出機能、グループ単位・個人単位それぞれでのパフォーマンス分析などをツール上で行え、ダッシュボードで視覚的にわかりやすく確認できます。
「どのような内容の問い合わせに時間がかかっているのかわからない」「担当者ごとの問い合わせ対応にかかる時間を把握したうえでタスクを分担したい」といった課題を抱えている企業の場合は、Freshdeskの分析機能を活用することで解決できるでしょう。
また、Freshdeskの分析機能は自社の環境に合わせて分析機能をカスタマイズ可能です。もちろん、標準分析機能も搭載されているため、より専門的な分析を行いたい企業だけでなく、カスタマイズに不慣れな企業でも安心して利用できます。
Freshdeskの利用がおすすめの企業
Freshdeskがおすすめなのは、顧客からの問い合わせ対応業務に多くのリソースを費やしていたり、対応に時間がかかっていたりする企業です。
問い合わせ数が急増したときや担当者の数が不足しているとき、マルチチャネルからの問い合わせを受け付けているときなどは、社内での問い合わせ管理や対応が追いつかず、対応の抜け漏れが発生する可能性があります。
また、担当者ごとにタスクをうまく割り振れず、一人の担当者に負担のかかる問い合わせ対応業務が偏ってしまうケースもあるでしょう。
Freshdeskでは、マルチチャネルからの問い合わせの一元管理や、問い合わせの自動タスク化、担当者・グループへの自動割り当て機能が備わっているため、対応の抜け漏れや担当者へのタスクの偏りなどを防げます。
OrangeOneでは、Freshdeskの導入サポートを行っております。日本型のサポートであるため、「海外製品をうまく扱えるか不安」という方もご安心ください。
Freshserviceとは
Freshserviceは、情報システム部門(以下、情シス)の業務負担を軽減し、そのほかのコア業務へ注力しやすくなるようサポートするサービスデスクツールで、世界中で約20,000社の企業が利用しています。
参照:Freshservice
Freshserviceは、Freshdeskと同様に、G2 Crowdにおける2022年のベストソフトウェア賞を受賞しています。
Freshserviceの用途や機能、利用がおすすめの企業は次のとおりです。
Freshserviceの用途
Freshserviceは、従業員からの問い合わせ増加によって対応業務に追われる情シスの工数増加や対応漏れを防ぎ、問い合わせ業務にかかる負担を減らす目的で利用されます。
顧客からの問い合わせ対応を効率化するFreshdeskに対して、Freshserviceは社内の従業員から情シスに向けて送られる問い合わせ対応を効率化させるため、社内利用に適した機能が豊富に備わっています。
Freshserviceの機能
Freshserviceでは、従業員からの問い合わせを一元管理できる機能や、社内で管理が複雑化するSaaSアカウント・契約内容の管理などをスムーズに行える機能がそろっており、情シスの多岐にわたる業務を効率化できます。
以下でご紹介するFreshserviceの機能によって、情シスは問い合わせ対応や従業員のSaaSアカウント管理、PCなどのデバイス調達といった事務作業を効率よく行えるようになり、そのほかのコア業務にリソースを割きやすくなるでしょう。
従業員からの問い合わせを一元管理
Freshserviceでは、問い合わせフォームやメール、電話など複数のチャネルから届く問い合わせをツール上で一元管理できます。
社内でTeamsやSlack、Chatwork、LINE WORKSなどのチャットツールを使用している場合は、これらのツールから情シス宛てに問い合わせが届くこともあるでしょう。Freshserviceは、このようなチャットツールとも連携できるため、あらゆるチャネルからの問い合わせを管理できます。
【管理できるチャネル一覧】
- フォーム
- メール
- 電話
- Slack
- Teams
- LINE
- LINE WORKS
- Chatwork
- Google Chat(旧Google Hangouts)
- API接続
- チャットボット※
※チャットボットを利用する場合は、別途Freshchatを購入する必要があります。
SaaSアカウントの管理を自動化
最近では、業務効率化や業務のデジタル化を目的に、多様なSaaSサービスを利用する企業も多いでしょう。一方で、SaaSサービスを利用する際はサービスごとに従業員のアカウントを発行・管理する必要があり、利用サービスが増えるにつれて管理業務も複雑になります。
このとき、Freshserviceを用いることで、SaaSアカウントの契約や利用状況を自動で検知できるため、漏れなくかつ素早くアカウント状況を把握できます。これにより、ライセンスの棚卸し作業を行う際もスムーズに進められるでしょう。
問い合わせデータを活用した社内FAQや社内ポータルの作成
Freshserviceでは、従業員から届いた問い合わせデータをもとに、社内FAQや社内ポータル、チャットボット※を作成できます。
情シスに届く問い合わせの中には、マニュアル化できるものや、従業員自身で調べることですぐに解決できるものをはじめ、PCの操作方法やよく生じる不具合など高頻度で届く問い合わせもあり、都度対応することで、問い合わせ対応に多くの時間を費やしてしまいかねません。
このとき、Freshserviceを活用し、従業員からよく届く問い合わせ内容やすぐに解決できる問い合わせ内容をFAQや社内ポータル、チャットボットとしてコンテンツ化することで、情シスに問い合わせる前に従業員が自ら調べ、解決を促せるようになります。これにより、情シスへ届く問い合わせの数を減らせるため、問い合わせ対応への負担を減らせるでしょう。
※チャットボットを利用する場合は、別途Freshchatを購入する必要があります。
サービスカタログによるPCやアカウントの手配
情シスでは、従業員の入社時に、業務で扱うPCや各種アカウントの手配や発行を行う業務が発生します。業務内容に合わせたPCや周辺機器を選定・調達したり、複数サービスのアカウントを発行したりする作業は煩雑化しやすく、新入社員が多い場合は多くの労力や時間を費やす可能性があります。
また、従業員の退職時は使用しなくなったパソコンの処分やアカウントの削除といった作業も発生するため、従業員の入退職が相次ぐ時期は情シスの業務負担が増えやすい傾向があります。
Freshserviceにはサービスカタログ機能があり、従業員の入退職時に発生するPCの手配やアカウントの管理などの作業を、サービスカタログ上に登録されているデバイスやアカウントの内容をもとに数クリックで完了できます。
Freshserviceの利用がおすすめの企業
Freshserviceの利用がおすすめの企業は、情シスの人手が不足している企業や、情シスの人数に対して従業員数が多く、社内での問い合わせ数が多く日々対応に追われている状況下に置かれている企業などが挙げられます。
情シスの人手不足を解消するため、社内ヘルプデスクを外注するのも一つの手ですが、これまでに業務の仕組み化や対応内容の可視化ができていなかった場合は、外注に向けてこれらの準備もする必要があり、外注をするにも負担がかかるケースがあります。
このような企業において、Freshserviceを導入することで、問い合わせを一元管理し、対応しやすい環境を整えられるだけでなく、問い合わせデータに基づく社内FAQや社内ポータルの作成によって、問い合わせ業務にかかる工数を削減できるでしょう。
OrangeOneでは、Freshserviceの導入サポートを行っています。Freshdeskと同様に日本型のサポートを行っているため、海外製ツールの使用が初めての方や、英語に不慣れな方でも十分に活用できます。
FreshdeskとFreshserviceでできること
ここまで、FreshdeskとFreshserviceのそれぞれの用途や主な機能などをご紹介しました。これらを踏まえて具体的な違いについてまとめる前に、FreshdeskとFreshserviceで共通して行える機能をご紹介します。
タスクのチケット発行
FreshdeskとFreshserviceでは、顧客や従業員から届いたあらゆるチャネルからの問い合わせを自動でタスク化し、ツール内でチケットとして発行します。
優先順位づけや個人・グループごとへのタスクの割り当てなども可能なため、どちらのサービスにおいても、問い合わせ対応の抜け漏れや緊急度の高い問い合わせ対応の遅延、担当者間でのタスクの偏りなどを減らせるでしょう。
豊富なアプリとの統合
FreshdeskとFreshserviceは、さまざまなマーケットプレイス(Amazon、楽天市場など)やiOSアプリ、Androidsアプリと統合でき、統合可能なアプリは1,000以上にのぼります。これにより、あらゆるプラットフォームを経由する顧客や従業員のサポートを効率よく行ったり、分析に役立てられるでしょう。
また、FreshdeskとFreshserviceは両者を連携させることも可能です。相互に連携することで、社内外からの問い合わせを一元管理できるため、複雑化するIT担当者のサポート業務をよりシンプルに行えるようになるでしょう。
レポート・分析
FreshdeskとFreshserviceには、レポート・分析機能も備わっています。AIを活用したリアルタイムでの分析や、カスタマイズ可能なダッシュボード機能により、自社に合った分析やレポートの作成が行えるでしょう。
また、FreshdeskとFreshserviceの分析機能には、パフォーマンスの追跡機能も搭載されています。これにより、パフォーマンスに応じた意思決定などがしやすくなるため、新たな施策などの効果を測る際に素早く継続を決めたり、改善策を検討したりできるでしょう。
AIの活用
FreshdeskとFreshserviceにはAI機能が搭載されており、企業や従業員、顧客にパーソナライズされたサポートが行えます。AIによる最適な提案のもと問い合わせ対応を行うことによってサービスの質を高められるため、顧客満足度や従業員満足度の向上も期待できるでしょう。
また、両サービスにはアドオンとしてFreddy AIというAIエージェントも導入できます。Freddy AIでは顧客や従業員からの問い合わせの要約や翻訳、返信内容の自動生成などを行えるため、スムーズな問い合わせ対応が可能になります。
システムの拡張
FreshdeskやFreshserviceは、機能の拡張が行えます。デフォルトの機能でも十分に問い合わせ対応の効率化などの効果を得られますが、事業内容や運用体制に合わせて必要な機能を追加することも可能です。
このような高い拡張性によって、業種や業態、企業規模などを問わず、あらゆる企業の顧客・従業員からの問い合わせ対応やサポート業務を支援するサービスとして活用できます。
FreshdeskとFreshserviceの違い

ここまで、FreshdeskとFreshserviceで共通で活用できる機能をご紹介しました。
「Freshdeskとは」「Freshserviceとは」でも触れたように、両者はどちらも問い合わせ対応業務をサポートするサービスではあるものの、サービスの目的や主なターゲットなどが異なります。FreshdeskとFreshserviceの違いは、次のとおりです。
Freshdesk | Freshservice | |
サービスの目的 | 顧客からの問い合わせ対応業務のサポート | 従業員からの問い合わせ対応業務のサポート |
独自の機能 | XやFacebookなどSNSからの問い合わせを一元管理コミュニティフォーラム作成機能顧客体験向上機能 | ChatworkやLINE WORKSなど社内チャットサービスからの問い合わせを一元管理IT資産管理ITIL準拠のITSMプロセス管理 |
ターゲット | 顧客対応を行うヘルプデスク | 従業員対応やIT資産管理を行う情シス |
価格 | 0円~11,500円 / 担当者 / 月(年間払い) | 2,800円~ / 担当者 / 月(年間払い) |
OrangeOneでは、Freshdesk・Freshserviceの導入サポートを行っています。両者の違いをより詳しく知りたい方や、自社に合った製品がどちらなのか迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
サービスの目的
Freshdeskは、自社商品やサービスを利用する顧客からの問い合わせ対応を効率化させるために提供されているサービスです。一方、Freshserviceは顧客ではなく社内の従業員からの問い合わせ対応を効率化させるために提供されています。
どちらも問い合わせ対応業務を効率化させる点では共通しているものの、サービスの目的が異なるため、搭載されている機能や連携できるサービスに差があります。
独自の機能
上記のとおり、FreshdeskとFreshserviceはサービスの目的が異なるため、それぞれの目的に沿うよう独自の機能が搭載されています。
Freshdeskでは問い合わせフォームやメールなどのチャネル以外に、XやFacebookといったSNSからの問い合わせもツール上で管理できるのに対して、Freshserviceでは社内チャットとして利用されることの多いChatworkやLINE WORKSといったサービスからの問い合わせを受け付けられます。
また、Freshdeskにはコミュニティフォーラム(掲示板)作成機能があり、自社商品やサービスに関する使い方や疑問点などをユーザー間で教え合えるコンテンツを作成できるほか、顧客満足度調査、自社への貢献度が高い顧客の分析機能など顧客体験を高めるのに役立つ機能がそろってます。
対して、Freshserviceでは、ハードウェアやSaaSアカウントといったIT資産の管理が行えるだけでなく、ITIL(Information Technology Infrastructure Library、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス)に準拠したITSM(ITサービスマネジメント)のプロセスを管理できる機能が豊富に搭載されており、社内向けのサービスとして特化しています。
ターゲット
FreshdeskとFreshserviceは、サービスの目的が異なることから、ターゲットとなるユーザーの属性も異なります。
「Freshdeskとは」「Freshserviceとは」でも挙げたように、Freshdeskでは顧客からの問い合わせ対応を行うヘルプデスク、Freshserviceは従業員からの問い合わせ対応や社内のIT資産の管理などをを行う情シスをターゲットとしています。
どちらも各ターゲットに適した機能を搭載しているため、顧客対応を目的にFreshserviceを導入するなど、ターゲットに合わないサービスを導入してしまうと、十分にFreshdeskやFreshserviceの機能を活用できない可能性があります。
価格
FreshdeskとFreshserviceは、それぞれ搭載されている機能が異なるため、以下のように料金も異なります。
【Freshdeskの料金】
FREE | GROWTH | PRO | ENTERPRISE |
0円 最大2名まで | 2,200円 / 担当者 / 月(年間払い) | 7,200円 / 担当者 / 月(年間払い) | 11,500円 / 担当者 / 月(年間払い) |
【Freshserviceの料金】
STARTER | GROWTH | PRO | ENTERPRISE |
2,800円 / 担当者 / 月(年間払い) | 7,200円 / 担当者 / 月(年間払い) | 14,400円 / 担当者 / 月(年間払い) | 要問い合わせ |
※すべてのプランには14日間の無料トライアル期間があります。
※価格はFreshwork社の価格変更、為替レートの影響により予告なく変更することがあります。
Freshdeskでは、1アカウントにつき担当者最大2名まで永年無料のFREEプランが用意されていますが、Freshserviceでは有料プランのみ提供されています。
なお、Freshdesk・Freshserviceのどちらも14日間の無料トライアル期間があるため、「有料プランしかないので不安」「有料プランの機能も試してみたい」という方でも安心して利用できるでしょう。
「無料トライアルを利用してみたい」「自社にはどちらがおすすめかプロに相談したい」といった場合は、ぜひFreshworksの認定パートナーであるOrangeOneまでご相談ください。
ここまで、FreshdeskとFreshserviceの違いについてご紹介しました。このように、サービスの目的や機能、対象とするユーザーなどが異なるため、両者の違いを把握したうえで目的に合ったサービスを選択することが重要です。
FreshdeskとFreshserviceを導入する際の注意点
FreshdeskやFreshserviceの利用を検討する際は、次にご紹介する注意点も踏まえてサービスの導入を進めるとよいでしょう。
Freshdeskの注意点
Freshdeskは顧客対応に特化したサービスのため、Freshserviceに比べてITに関する機能が限られています。そのため、顧客対応に加えて社内のIT資産管理やアカウント管理などを行いたいといった場合は、Freshdeskのみだと機能の不足を感じる可能性があります。
また、Freshdeskではメールや問い合わせフォーム、電話、各種SNSなどマルチチャネルからの問い合わせを一元管理できますが、このようなマルチチャネルでのサポートに不慣れな担当者がいる場合は、追加で研修やトレーニングを行う必要があるケースもあるため、余裕を持ったスケジュールで導入することをおすすめします。
Freshserviceの注意点
Freshserviceは、従業員からの問い合わせに対応するためのサービスデスク機能以外にも、情シスのIT資産管理やパソコン、アカウントなどの手配・管理などをサポートする機能が豊富に搭載されています。
そのため、「従業員からの問い合わせ業務を効率化できればよい」など基本的なサービスデスクの機能のみを求めている場合、機能が過剰になり、余分なコストを消費してしまう可能性があります。
Freshserviceはあらゆる情シスのノンコア業務をサポートする機能を搭載しているだけでなく、事業内容や企業規模に合わせて柔軟に拡張できるため、必要な機能と不要な機能をあらかじめ明確にしたうえで導入や機能拡張を行わなければ、高い費用対効果を得られない可能性があるため、注意が必要です。
FreshdeskやFreshserviceの活用例

ここまで、FreshdeskやFreshserviceを導入する際の注意点をご紹介しました。FreshdeskやFreshserviceは、さまざまな業種・業態の企業や医療機関、教育機関などで導入されており、問い合わせ対応の効率化や顧客・従業員満足度の向上を促しています。
Freshdeskの活用例
アフターコロナにより旅行業界が再び活気を取り戻す中、オンライン旅行会社のDigitripsは、メール・チャット・チケットなど複数のチャネルにおける問い合わせ対応により、急増する問い合わせに対応しきれないという課題に直面していました。
そこで同社は、問い合わせ対応の効率化と顧客体験の向上を目的にFreshdeskを導入。各チャネルを統合し、航空券の返金対応などの業務を自動化することで、業務の最適化を実現しました。
Freshdeskは、すべての問い合わせを一元管理・優先順位づけし、担当者が迅速かつ的確に対応できるように支援します。さらにFreddy AIの導入により、顧客との会話の要約を自動で生成できるようになり、次の担当者へ引き継ぐ際もスムーズになりました。
これによりDigitripsは、全チケットを100%事前に整理・分類し、より質の高いカスタマーサービスを提供できる体制を整えています。
なお、Freshdeskに関しては、以下の記事で導入事例を詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。
Freshserviceの活用例
Databricksは、AIとデータ分析分野で急成長するソフトウェア企業で、より迅速な対応やIT基盤の強化、スケーラビリティを実現するため、Freshserviceを導入しました。以前は他社製品を利用していましたが、コスト効率を重視しFreshserviceに切り替えたことで、対応時間の短縮に加え、セルフサービスの導入によりサポートチケットの23%を自己解決に誘導できるようになりました。
その成功を受けて、HRや法務など他部門にも利用が広がり、ITサービス管理(ITSM)から全社的なサービス管理(ESM)へと展開。導入から3年で担当者数は50人から230人へと増加し、柔軟な拡張性も証明されました。
FreshdeskとFreshserviceに関するよくある質問
ここまで、FreshdeskとFreshserviceそれぞれの機能や両者の違い、活用例などをご紹介しました。最後に、FreshdeskとFreshserviceに関するよくある質問についてお答えします。
FreshdeskはFreshserviceに代替可能ですか?
「FreshdeskとFreshserviceの違い」でも述べたとおり、FreshdeskとFreshserviceはサービスの目的やターゲットユーザーが異なるため、搭載されている機能も異なります。
Freshdeskは社外の顧客向け、Freshserviceは社内の従業員向けに提供されているため、自社でどちらの課題を解決させたいかによって導入するサービスを検討しましょう。
そのため、「Freshserviceを導入したいが、コスト削減を目的にFreshdeskを導入する」など、代替手段としては用いることができないため、注意が必要です。
FreshdeskとFreshserviceを統合できますか?
FreshdeskとFreshserviceは統合可能です。両者を統合することで、顧客へのサポートと従業員へのサポートを両立でき、より社内外へのサポート体制を強化できるでしょう。
特に、顧客へのヘルプデスクと社内のサービスデスク業務をすべて情シスが担っている場合などは、FreshdeskとFreshserviceを統合することであらゆる問い合わせのタスクを一元管理できるため、対応の抜け漏れを防ぎやすくなります。
FreshdeskとFreshserviceのどちらを導入するか迷ったら
この記事では、FreshdeskとFreshserviceのそれぞれが持つ機能や共通してできること、両者の違い、主な活用例などをご紹介しました。
記事内で述べたとおり、FreshdeskとFreshserviceは用途や機能、ターゲットとなるユーザーの属性が異なるため、両者の違いを踏まえたうえで自社の目的に合うサービスをご検討ください。
しかし、「自社で今必要なサービスがFreshdeskかFreshserviceかわからない」と、どちらを導入すべきか迷う方も少なくないでしょう。
Freshworksの日本唯一の総合代理店であるOrangeOneでは、FreshdeskやFreshserviceの導入を検討するお客様に対して、事業内容や運用体制を詳しくヒアリングしたうえで最適なサービスをご提案します。 なお、導入が決まっておらず、「サービスについてもっと詳しく知りたい」「自社で運用できるか不安」といったご相談でも構いません。少しでもFreshdeskやFreshserviceについて気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
最短1日で導入!問い合わせ管理をかんたんに行えます!
